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Sir Peter Wright CBE
演出・振付

サー・ピーター・ライトCBE

サー・ピーター・ライトはヨース・バレエ団でダンサーとしてデビュー。1950年代にはいくつかのバレエ団に所属したが、そのなかのひとつであるサドラーズ・ウエルズ・シアター・バレエ団では彼の最初の創作バレエ「青いバラ」を1957年に発表した。1959年サドラーズ・ウエルズ・オペラのバレエ・マスターに就任するとともに、ロイヤル・バレエ学校の教師をつとめた。
1961年には、ジョン・クランコが当時編成中であったがシュツットガルト・バレエ団の教師兼バレエ・マスターに就任。ここで「鏡のなかの歩行者たち」「ナモーナ」「デザイン・フォー・ダンサーズ」「五重奏(クインテット)」などの作品を振付ける一方、初の「ジゼル」製作を手がけた。その後も英ロイヤル・バレエ団、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団をはじめとする世界各国のバレエ団のために、このライト版「ジゼル」を演出した。
また「眠れる森の美女」「コッペリア」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などの古典バレエの改訂版を製作し、現在これらの改訂版は世界各地のオペラ劇場で定期的に上演されている。また1960年代を通して、彼はテレビのバレエ番組のプロデューサーとして活躍する一方、数々のウエストエンド・ミュージカルやレビューを振り付けた。
1969年ロイヤル・バレエ団に戻って副監督(アシスタント・ディレクター)に就任、その後準監督(アソシエイト・ディレクター)となった。1977年にはサドラーズ・ウエルズ・ロイヤル・バレエ団の監督に任命された。1990年彼に率いられた同バレエ団はバーミンガムへ移動し、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団となった。
1981年にはバレエ発展に貢献した者に贈られる「イブニング・スタンダード新聞賞」を受賞、さらに1985年にはCBEの称号を得た。1990年彼はバーミンガム大学から、舞台芸術特別教授の称号を、ロンドン大学からは音楽の名誉博士号をそれぞれ授与され、さらにロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシングからは、エリザベス二世戴冠記念賞を贈られた。
翌1991年にはバーミンガム音楽院の名誉校友となった。ベネシュ振付研究所の所長であり、また創作舞踊家連合の理事でもある。1991年度のデジタル・プレミア賞を獲得し、この賞を利用してバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のための新しい作品製作に取り組んだ。
1993年英国女王生誕記念叙勲によりナイト爵を授与された。1994年にはバーミンガム大学から文学の名誉博士号を贈られている。また1995年にはマーガレット王女から「バーミンガム・ロイヤル・バレエ団名誉監督」の称号ほ授与された。
1996年スターダンサーズ・バレエ団の芸術顧問、昭和音楽芸術学院バレエ科の客員教授に就任。

 

 

 

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